2008年09月07日 14:47

ジャンルに関係無く忘れられないアーティストって居ると思います。
それが「夭折」してしまった人なら尚更です。
僕は過去にランディー・ローズやコージー・パウエルなどを取り上げたのですが、今回はジェフ・ポーカロです。
TOTOの結成メンバー、初代ドラマーとして、20年のプロ生活の中でセッションに参加した作品が200作という驚異の「売れっ子」セッション・ドラマーとしても有名です。
同じTOTOのメンバーでもあるマイク・ポーカロとスティーヴ・ポーカロの実兄でもあります。
アルバムでは最大のヒットとなった「TOTO IV(聖なる剣)」(1982年)の収録曲「Rosanna」に代表される「ハーフタイム・シャッフル」なるドラミングは彼にしか出せないリズム感です。
お父さんは著名なジャズ・ドラマーであるジョー・ポーカロ、いわゆるサラブレッドな訳なんですが、すでに10代でセッション・ドラマーとしての活動をしていたとの事でタダの「二世」では無いという事です。
TOTOは元々ボズ・スキャッグスのアルバム制作の為に集まったミュージシャンが母体ですが、それ以前に「仕事仲間」だったので、あくまでもきっかけに過ぎなかったそうです。
一時期はTOTO自体が「商業ロック」と揶揄された時もありましたが、あのサウンドは作ろうと思って作れるモノでも無いと思うのですが...(汗)
メジャーコードを使うだけが「売れ線」とも思えませんがね...
さて、何故僕がジェフ・ポーカロに魅力を感じているかと言いますと、同じTOTOのメンバーであるスティーヴ・ルカサー(ギター)に「ずっとジェフとやってきたから僕はメトロノームを使って練習する必要がなかった」(Wikipediaより引用)と言わしめるほどのリズムの正確さ、ドラムセットの規模が変わっても出す音が同じ(これ重要)というまさに「職人芸」と言わんばかりのテクニックです。
僕は演奏に多少なりとも「人柄」が出るモノと思っているのですが、この人にはそれを強く感じます。

(画像はwww.pearlgakki.comより)
それと僕の中でジェフのイメージが強烈に残っているのは日本の楽器メーカーであるパール社とジェフの共同開発で生まれた「ドラムラック・システム」です。
ラック状に組まれたアルミ製の柱にタム類やシンバルなどのハードウェアを固定する事により安定性が生まれ、場所を取るシンバルスタンドの足部分のスペースが解放される事からセッティングの自由度が高まるという画期的なシステムです。
▽ラック・システムのセットアップ例

(画像はwww.toto-livefields.de/heiko.htmlより)
現在ではもっと進化しており、曲線のラック(カーブドラック)やブリッジを組む事で更にスペースを確保出来るという事でこの辺の部分も日々進化しています。
ドラマーの視点で製作された画期的なシステムを考え出したジェフはパール社の中でも特別な存在だったと思います。
そんなジェフなんですが、16年前の1992年8月5日、自宅の庭で殺虫剤を散布中に薬のアレルギーで心臓発作を起こし、急死。享年38。
38歳ですよ...あまりにも早い死でした...
TOTOではジェフの死後もジェフを「メンバー」して扱い、リスペクトし続けています。
そんなTOTOも2008年3月、ボズ・スキャッグスとの日本公演を最後に活動休止。
同年7月には正式に「解散」を発表。31年の歴史に幕を下ろしました。
AOR(Adult Contemporary Rock)の代表格としてその地位を揺るぎない物にしたTOTO。
これからも僕の心の中ではジェフ・ポーカロと同じくTOTOの名前も残って行きます。
▽参考
「ジェフ・ポーカロ」「TOTO」共にWikipedia










コメント
dbacks51 | URL | -
なんて素敵な記事でしょう(泣)
TOTOの最終コンサートには行きましたが、そこにJeffはいたような気がしました。
私自身ドラムをやっていましたが、ドラムラックは本当に天才的な発明だと思いました。
「天才的」というのは、ドラムをやっている人なら必ず感じる不満を、普通の人は不満で済ますところを、この人は見事な解を示しましたから。
私は数えるほどしか使ったことがありませんでしたが、使用頻度の一番高いハイハットも固定できるのが非常に有り難かった思い出があります。
わたしにとっては形見のような品ですが、スティックの「ジェフ・ポーカロモデル」は大事に大事にしています。
彼の早すぎる死は本当に残念ですが、残してくれたリズムは永遠に心に刻まれ続けていくと思います。
( 2008年09月07日 18:32 [編集] )
retro | URL | 93Spc5Yw
>dbacks51さん
どうもです!
>>ラックシステム
プロの間でも評価が高くジャンルを問わず使っていたドラマーを多く知っています。
後にTAMAも同じ考え方のラックシステム(パワータワーシステム)を作っていましたから、その合理的な考え方が受け入れられた結果でしょう。
僕も一時期ドラムをやっていた頃はスティックは「ジェフ・ポーカロモデル」でした。
ジャズ向きの少し細めのスティックでしたが、とても使いやすかったです。
コージー・パウエルモデルは太すぎてダメでした。(笑)
本当に惜しい人を無くしてしまったと思います。
この先も彼の様なグルーヴを持ったドラマーは出てこないと思います。
( 2008年09月07日 19:18 [編集] )
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( 2008年09月08日 03:19 [編集] )
dbacks51 | URL | -
そういえば、Jeffがドラムを叩いた曲の一覧を作成すべく2000年から活動されている方がいます。
知っている曲で「えっ!これも?」というのがあるかもしれません。
ご参考まで。
http://www.frontiernet.net/~cybraria/
( 2008年09月09日 01:42 [編集] )
retro | URL | 93Spc5Yw
>dbacks51さん
どうもです!
早速拝見しました。
「この人の曲も!?」というのがいくつかありました。
サイトを見るだけでも疲れてしまうくらい色んなアーティストの楽曲に参加していたのですね。
( 2008年09月09日 21:48 [編集] )
わっつ | URL | OVtA6OIQ
初めまして。
以前dbacks51さん のサイトでもJeffの話題が出ており、色々楽しませて貰い、また情報を頂いたものです。
ドラマーはあまり話題になることがないので、今回のような記事があると嬉しいです。ジョン・ボーナムなど、ハードロック系の伝説的なドラマーはよく話題に上りますが・・・
セッションドラマーは、知っている人は知っている、実は凄い職人が多いのですが、何せメインではないので中々一般にはその凄さが伝わらないのが残念ですね。
Jeffも実は渡辺美里のアルバムでも叩いていたりしてるのですが、クレジットでそこまで見てニヤニヤする人はあまりいないですし。
これからもドラムに限らず、楽しい記事を期待してます。
( 2008年09月09日 22:13 [編集] )
retro | URL | 93Spc5Yw
>わっつさん
コメントありがとうございます!初めまして。
モノさんの所で何度か拝見しています。
確かにドラマー自体が話題になる事はあまりありませんね...(泣)
でも僕はバンドをやっていた経験がありまして、ドラマーとベーシストの存在の重要性を肌で感じております。
影の「バンマス」ですけど、縁の下の力持ちという位置づけはキライでは無いんですよ。
>>これからもドラムに限らず、楽しい記事を期待してます。
ありがとうございます!
そう言って頂けると励みになります。(^^)
少ない知識ですが頑張ります!
( 2008年09月09日 23:32 [編集] )
+.kだいひょう | URL | 44.VUNoo
ええ記事をどうもありがとう!!
Jeffふぉ〜〜えばぁ〜〜〜〜(T ^ T)!!
( 2008年09月10日 13:03 [編集] )
retro | URL | 93Spc5Yw
>+.kだいひょうさん
どうもです!
+.kだいひょうさんもポーカロ好きですもんね。(^^)
ありがとうございます!
( 2008年09月10日 20:11 [編集] )
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